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今回制作した作品について

Residence Artist 03

2023.10.9 – 11.5

小野 サボコ

Saboko Ono

大阪生まれ神戸育ち。京都精華大学美術学部版画専攻研究生一年、 ひとり旅をしながら美術講師17年、2002より関西でアート活動を始めました。GUTAI関係や関西のアーティストさんと交流しながら自分の美術の器をゆっくり と極め、そこで自分のアートの苗を育てていきました。2007年からアルミニウムの技法で小さなブローチを作った事をきっかけにアル ミニウムの金属を使って独自の技法で更なる自分の世界を広げていきました。

小野サボ子インスタグラムQR

小野サボ子ホームページQR

ハブラボエア小野サボ子作品
《 みくさのたまのつるぎ 》
2023年 アルミニウム

 ひと月もの取材に手こずりました。だけど地元の皆さまのご協力に感謝します。玉比賣神社の伝説と取材に行ったときの不思議な体験や神秘的な巨石信仰が魅力的でした。瀬戸内の海域は広い範囲で竜宮城の舞台だと知りました。今年は辰の年、日本の古から隠されているらしい三種の神器として剣、鏡、最後に玉が隠されていると記されています。  玉は玉野の玉、アルミニウムの鏡、みくさのたまの剣は上昇する二頭の龍。竜宮城の乙姫さまと浦島太郎の2人の姿を表しました。そして龍たちのふたつの頭の間から出会いのきっかけになった海亀が2人を見ています。瀬戸内海を竜宮城の皆さまに守っていただき、海の幸が豊かに育ち人が平和に暮らす。豊かな海に続く玉野の土壌がより耕されながら農作物や日本ならではの心の故郷、縄文の意識で発展する様にと願いを込めました。剣のフォルムは縄文の黒石の硬く削った刃をイメージして形にしています。光輝く剣をお楽しみください。

 実は、UNOHOTELの始まりは玉比賣神社と繋がりがあることを後からお聞きしました。

ハブラボエア小野サボ子作品資料
《 太陽フレーム》
 2023年 アルミニウム・木材
太陽フレーム

 ワークショップで精神を整えることの体感を感じられるお話しをしてその場で体験をしてもらいました。皆さん、わたしも同様に存在するあらゆる葛藤や思いポジやネガの部分を持っています。ありがとうファームの皆さんに陰陽の気持ちを光アルミニウムと色で表現して頂きました。素材は木工作家のアーティストのシモティさんの協力で直径15㎝の丸い太陽が3つ入る大きさの額にアルミニウムの太陽の光り耀く額を制作しました。直径約70㎝くらいの円いフレームです。

技術協力隊:表具屋(ご近所の友人)

ハブラボキッズWS
【アルミのみりょく-缶バッチづくり-】 2023.10.28
ありがとうファームメンバー向けWS
【アルミ板に絵を描こう「光と影の太陽」】 2023.11.6-7
アーティストへQA

新しい感覚のアーティストレジデンスだと感じました。ハンディキャップを持つありがとうファームの才能豊かなアーティストさんと一緒になにが出来るだろうかとワクワクしていました。UNO HOTELについては瀬戸内海は豊かで災害も少なく、昔からの風光明媚な観光地であること。瀬戸芸の舞台のエリアでもあり世界からツーリストが訪れるとてもデザイン性の高いお洒落な建築だと思い興味を持ちました。

都会の少し外れの賑やかな商店街のアーケードに大天使ミカエル?がいるのが不思議でした。天気が良いと窓が開くことをアーティストさんに教えてもらいました。ありがとうファームのみんなが働くたくさんのグルメなお店、天満屋、専門性の高いインディアンの店や近くの美術館エリアにもみんなと行けて良かった。オリエント美術館にも行ってみたかったです。

皆さんの作品を作る集中力に特にびっくりしました。作品展を観に行き、馬や他の動植物や恐竜や聖獣は潜在意識の領域の象徴的な部分を自然に表現している気がしました。生きる強い葛藤もあるなかで素晴らしい感覚と優しい気持ちが伝わって元気が出ました。

素晴らしいホスピタリティのおもてなし、そしてホテルスタッフは殆ど外国人で本当に生き生きと輝いて働く姿をみて幸せに思いました。ハロウィンの飾り付けがどんどん迫力が増してくるのを観ていました。

宇野は昔から船で四国に行き帰りの玄関口だったみたいだけど、今は外国人のツーリストがたくさん乗る観光船でびっくりしました。自転車で半時間くらいの玉比賣神社は不思議な立石もあり竜宮城伝説のメッカだと思いました。縄文性の高い地域でした。宇野から倉敷に続く王子ケ岳の絶景と奇石がたくさんあって素晴らしかった。瀬戸芸や豊島や直島も素晴らく豊かな観光地だと思いました。

魅力的な企業の皆さんのコラボレーション企画なので双方のコミュニケーションを更に深めて行かれたら更に盛り上がると感じました。

ワークショップ参加者の声

小野サボコさんのワークショップに参加してみてやった事のないアルミニウムに模様をつけたりするのがストレスを発散出来るように感じて新鮮でとてもよかったです。

作品をほめられ、うれしかったです。自分の表現をこうやって伝えればいいんだと実感しました。 アルミニウムワークショップは心に残りました。缶バッチ作りとお話がとても楽しくまた、病気の事もお話できてホッとしました。また機会がありましたらお会いしたいです。

アルミニウムがあんなにも幻想的な作品になるなんてすごいなーと思いました。

普段、アートと縁遠いのですが、「アート心」をくすぐられました

サボコさんの海外ボランティアの話で「ここには何でもあるのに、君たちは何もないと言って『かわいそう』を持ち込んでいる」と言われたということ。自分たち障がい者に向けられる視線やレッテルであったり、逆に自分たちが良かれと思ってすることであったりにも共通するものがあるなと感じました。

Other Artist

実行委員会 株式会社ありがとうファーム 宇野港土地株式会社
助成 公益財団法人 橋本財団

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