シンポジウム 2017.6.23
ありがとうファームの向かっているところ
【プロローグ・理念】
ぼくたちは、やはり同じ船に乗っている90人の仲間である。乗組員である。
時には嵐になり荒波を受け、まっくらやみの中、航海をしている。どこへ向かっていけばよいのか?
それがわからなければ船は沈む。たどり着けずさまよう。そこには何でしたか?
そう羅針盤が必要だ。それがいつも言っている理念。一度読んでみよう。・・・・・・・・・・・・・・・
これは100年後も変わらないよ。
【幸せになる】
さあ、でありがとう丸はどこへ向かっているか?
「みんな幸せになる。」ことへ向かっている。ここへきてよかった、と思えるようになることへ向かっている。
では具体的にどうやってなるのか?まず、ぼくは幸せだ・・・運命に従って、それを受け入れているからだ。
毎朝みんなに会えることが楽しい。幸せになるには幸せな環境に身を置くこと。
【居場所を創る】
でも幸せな環境とは楽ができることではない。自分で会社をつくっていく。居場所を創っていくこと。である。
人の欲求はマズローって人が言ってるけど、まずは食べること・寝ること、
つぎが安心、次が集団に属したい、次が認められたい、最後が自己実現欲求なんだって。
まずは安心安全をみんなは手に入れたよね?そしてありがとうに属し、認められつつあるよね?
すでに自己実現を始めてる人もいるよね?
ここはみんながつくる職場であり、学校であり、大家族だ。
【ブランド】
そのみんなの活動が広がり、やっとありがとうブランドができつつある。
ブランドとはデザインとかきれいな商品とかおいしい料理ばかりではない。存在価値の問題なんだ。
「ありがとうファームとは何のためにあるのか?ありがとうファームってすごくないか?」がブランドなんだ
。最近マスコミからも多くの注目を集めているが会社が頼んでいるわけではない、社会から注目されているのだ。
【ハンディキャップ】
ここで僕の、つまりありがとうファームが考える「障がい者」という言葉の考え方をつたえておきたい。
この表現は僕は変えたいと考えている。僕らは誰にも迷惑をかけているわけではない。
世界ではハンディキャッパーという表現になる。
活躍している、社会参加しているハンディキャッパーは世界では多くいる。
まずそのハンディキャップとはもっとわかりやすく言うとだれもが持っている「症状」だと思ってる。
ある人は強いストレスやきっかけがあり、うつになり、不安になり家に引きこもったかもしれない。
ある人は、自分の世界観が強く、こだわりが強く、なかなか周りとコミュニケーションができない人もいるかもしれない。
ある人はなんでもかんでも早くやっちゃいたくなり、失敗する。これらは症状だよね。
【個性】
つまり言い換えると個性でしょ?となるとありがとうファームは強い個性を持ったクリエイター集団になるよね。
ぼくらは被害者ではない。ぼくたちはなんでもできる。
ただし少しの支援と理解は必要だね?
たしかに一般企業でフルタイムで激務することは体力的にも無理かもしれない。
ストレス満載の生活はやめたほうが良いでしょう。通院も薬も続けなければならないのは大変でしょう。
でもたとえば3人でローテーションを組めばそれはできる。ワークシェアリングだ。その能力はあるのだから。
ある人は人ごみが苦手でバスに乗れないで苦しんでいるかもしれない。ならば在宅ワークがある。
日本は10%を在宅ワークにしたいと考えている。総務省のお偉い人たちが見学に来た。
ありがとうの在宅は日本の企業の先駆者100選に選ばれてるんだよ。だから自信を持てばよいのだ。
「ああ、ありがとうファームのような仕事の仕方があるのだ。個性を活かしながらの人生の楽しみ方があるのだ。自分も行きたい」と思ってもらいたい。
【知ることは障害をなくす】
ここでいいたいのは、社会が現実を理解をしていない、誤解している可能性があることである。ということ。
僕らはなんでもできるけど、なにもできないのではないか?と勘違いをしている節がある。
そこをぼくら、ありがとうファームが正しく伝える活動をしているとも言えるのだ。
それを「知ることは障害をなくす。」という表現にしました。
ハンディキャップ=症状があろうとここまで人々に感動を与え、勇気づけ、努力しているこの事実がいま、ありがとうファームが注目されている部分なんだ。それが本当のことを知ること。なんだ。
それを新聞などを通して社会に見せてあげるんだ。だからいっぱい来てちゃんと伝えてくれたらよいのですよ。
ハンディキャップをもちながらでも、克服しながらこんなに立派なことができるんだ。ということをね。すると社会が変わりだす。
【自分たちの力で生きる】
「自分たちの力で生きる」とは、1人で孤独にやりなさい、ではない。
ありがとうファームを利用して、自分の居場所をずーと持ち続けれるようにお互いが努力をして会社が存続していくようにしていこう。ということだ。各々が得意なことを見つけてやれるかどうかなんだ。そしてそれが実は幸せにつながる。自信につながるのだ。
そして自分の給料は自分で稼いでいる、という実感をもつ。それは大きな自信につながるし安心感が生まれる。
【人を活かして無いものを創る】
僕の考え方は、「人を活かして無いものを創る」である。だれもが可能性を持っている。
最初は囲碁将棋、ご存知Kさん囲碁3段がありがとうに来た。
「死ぬまでに囲碁サロンのオーナーになりたかった」その夢を実現したのが今の囲碁カフェなんだ。Kさんを活かしたんだ。
最初は食堂で2時~やっていた。客は2か月間一人も来なかった、でもだんだんと1人ずつ増え始めた。
それが今の囲碁カフェなんだ。
食堂もそうだ。みんなが楽しんで食べれるところを作りたかった。
メンバーも入れ替わったけど、T山さん・U本さん・F曳君・Y上君・I澤君が活躍してくれている。
レンタルアートは始まったばかりだけども、銀座にも広島にもありがとうのアーティスト、H本さん、K上さん、Oさん、I君、F本くん、U田君、T川君の絵が飾られている。ブランドづくりに役立ってると思わない?
プラバンや編み物のベティスミスとの共同商品開発も話題だ。またバッグの発注が来たよ。
シンフラワーのレースはT満屋さんが採用したらしい。秋からはカタログに載る。
M口社長はありがとうの編み物部を信頼しているから写真に定番としてレースを入れた。オプションではないんだよ?
でないと大変な信用を失うことになるんだ。僕たちを信じてくれたから商品に組み込んだ。
工事看板は厚生労働省から市役所に来てる人に相談してきたよ。
岡山市自体がハンディキャップを持った方に手厚い施策ができる街になるように頼んできた。
おたくの夢カフェが8月かな?にできるが、アトリエチームががんばっていま、作っている。
岡山のおたくが集い自分のオリジナル作品を作り、販売できるカフェになる。きっと人気が出るだろう。
つまりものを売るだけじゃなくサービスを売っていくんだよ。ひとに喜ばれてさらにお金をいただける。
素晴らしいと思わないですか?これが「人を活かして無いものを創る」ということなんだ。
ありがとうにいることは自慢できること。そんな会社に自分たちがする。それが一番の僕たちの仕事。
【お客様・企業・自治体と手を結ぼう。】
ここで僕からの今後の提案です。いま、社会や企業・団体は社会貢献活動が必要な時代になったと行動を始めている。
企業がお金もうけだけしていく時代がおわりつつあるんだ。だからブラック企業は生き残れないようになっていってるよね?
多様性を認めれる、人にやさしい企業じゃないとこれからはいい人材が来なくなるよ。僕はこれをチャンスだととらえている。
その自治体や企業の動きに協力して、ありがとうファームのみんなが、ゆるがない生活の基盤を形成するチャンスではないのかと思う。簡単に言うと企業や社会の社会貢献活動のパートナー役を積極的に担っていかないか?ということだ。
企業や社会も僕たちとともに生きようとしているのだがどうやってよいかがわからないでいるんだ。
それもあってありがとうファームへよく取材や見学が入るようになっている。ぼくらも企業の活動や応援を素直に受け入れ、いろいろな面で協力しお世話になるときだ。ということだ。
企業は僕たちに仕事を頼む。僕らは確実にそれを効果的にこなす。
そこから「ああ、ハンディキャップを抱えていてもここまで高い能力があるんだ」と初めて気づくのではないか?
それを気づかせてあげないか?そしてそれをありがとうファームが先導し成功させることは、ほかの日本全体の事業所の方々やハンディキャップを抱える人にも自信を与えるのではないか?それは社会全体が見方を変え、良い方向に、共に生きる社会になるのではないか?ありがとうファームは、社会をよくしていくと言う大きな使命を持っていると思えないか?ということです。
さあ、4年目に入る。仲間は95人になった。1年目僕はAKB48になろうと言った。
そして48人越えた時にだれかが「本当になったね!」といったことをお覚えている。
では、幸せになる。の反対はなんだろう?アドバイスしておきます。
自分から苦しむ方向へは行かないこと。人のことで気をやまない。自分を卑下することをやめる「あの人はああだ、こうだ。会社はここが問題だ。あの部署はああだ。社会はこうだ。自分はだめだ」人や社会や自分を攻撃することは自分に返ってくる。そこはスルーする練習をする。自分のことにまずは集中し、つねに理念に向かっていく。目標を持つ、良い仕事をする。積極的に行動する。そうやって進んでいきましょう。
さ、僕の話はそろそろ終わりです。午後からは公開討論・質問タイムです。なんでもどうぞ
その前にメンバー代表の2人が5分間スピーチを皆さんの前でします。
ではH本さん、T川君前へどうぞ。皆さん拍手で